バイオフィルム
2022/10/15
バイオフィルム
皆さん、バイオフィルムってご存じですか?
プラークやプラーク・コントロールという言葉は、テレビのコマーシャルなどでもよく使われているので,耳にしたことはあると思います。プラークとはお口の中にいる細菌が、食物の栄養や、唾液、などから生成する粘着性の多糖体により、自らを覆って出来た固まりで、歯面に付着して行き、これが歯石のもととなります。バイオフィルムとは、このプラークのように、細菌(微生物)が、産生物を膜状(フイルム状)に、歯面のような固形物表面を覆って増殖する存在形態を言います。
バイオフィルムが注目されているのは、バイオフィルム感染と言う概念ができ、慢性呼吸器感染、細菌性心内膜炎、慢性骨髄炎などの細菌バイオフィルム感染症の存在が明らかになって来ているからです。このバイオフィルムの中では色々な微生物が共存し、プラークの場合、う蝕や歯周病の感染源となっています。この強固な膜により、細菌は守られ、どんどん増殖して行きます。
プラークコントロールの重要性はこのバイオフィルムを除去することにあります。すなわち機械的にバイオフィルムを取り除くことが必要です。家庭では歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシといった毎日のブラッシングによる清掃、さらに、歯科医院において、より専門的な機械器具を用いた定期的クリーニングをすることにより、はじめてバイオフィルムの除去が可能になります。
毎日の食生活で知らず知らずのうちに形成されているバイオフィルムを取り除き、健康なお口をとり戻そうではありませんか!